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④マイナス金利が生活に与える影響とは?導入目的編【図解入り】 [経済]

マイナス金利 導入目的編.png


日本銀行が2月16日から

マイナス金利を導入

することを発表しました。



なぜマイナス金利を

導入したのか?



その目的について

できるだけわかりやすく

図解入りで解説したいと思います。



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日本銀行がマイナス金利を

導入した目的


また

私たちの生活にマイナス金利が

どのような影響を与えるのか、

一つずつ見て行きたいと思います。


日本銀行の説明とは


マイナス金利 導入.png



なぜ

日本銀行はマイナス金利政策を

取ることになったのでしょうか。



日本銀行の説明では

これまでに民間銀行は、

余ったお金を日本銀行の

当座預金に預けることで

利息を受け取り

収益を上げてきました。



「えっ・・・・」

「ちょっと待って」

「当座預金って普通、
 
 利息はつかないよね?」



そのように疑問を

持たれた方もおられると

思います。


詳しく知りたい方は

こちらをご覧下さい。

日銀当座預金とは



つまり

いままでは利息を

受け取れていたのですが

マイナス金利導入により

利子を支払わなければ

ならなくなり、

日銀当座預金に預けていれば

損をすることになるため、


そも損失を避けるために

民間銀行が積極的に

民間企業に貸し出すことになる。



すると

日本経済が活性化して

景気が回復するであろうと、

このように説明しています。



この民間銀行が民間企業に

お金を貸し出して

日本全体にお金が回るように

なり経済が活性化す現象を



「信用創造」いいます。



信用創造について

詳しく知りたい方は

こちらをご覧下さい。

信用創造の仕組み




円安誘導が目的?


円安.png



一部エコノミストの説明では、

マイナス金利の本当の狙いは、

「円安」にすることである。



つまり

どうゆう事かと言うと

低金利が進めば

通貨の価値が損なわれ

円安に誘導されることになる。


円安になると輸出企業が潤い

株価が上昇します。


株価の上昇は企業や

投資家にとって、

喜ばしいことになります。

ヽ(‘ ∇‘ )ノ ワーイ



すると政府も

「景気が回復したお」

と胸を張れます。

┣¨(`∀´) ヤ



しかし現実に、

株価の上昇はもはや

景気の先行指標ではなく

実体経済、

つまり私たちの生活に

恩恵を与えてくれません。



すなわち、

株式投資していない人に

とっての株価の上昇は

あまり意味をなしてない

状況になっています。




円安になったと仮定すれば


今、現段階で

円安になった時を仮定しますと
(実際は円高になりました)

小麦や牛肉、チーズやワイン、

などの輸入品の価格が

上がることになり、

食費が高くなります。



ここで注意点なのですが


「食費が高くなるってことは

インフレになったってことで

今デフレで苦しんでる日本には

良いことじゃないのか?」


と思う方もおられるかもしれませんが、

これは日本の景気には関係なく


外部要因・・・


つまり為替の影響を受けているので、

私たちにはマイナスの

要素しかありません・・・

(´Д`|||) ドヨーン




デフレ環境下において

このような為替による影響で

物価が上昇してしまう現象を

コスト・プッシュ・インフレ

と言います。



日本の景気が回復して

緩やかなインフレになる


つまり、

物価が緩やかで継続的に

上昇するようになれば、

円安によるマイナスの

影響を相殺できるのですが、


・・・・・


今現在、

デフレで苦しむ日本には

行き過ぎた円安は

デメリットになるでしょう。




さらに

日本はエネルギー資源の

大半を輸入に頼っているため

電気代が上がる可能性もあります。



また海外旅行の費用も

上がるでしょう。




したがって、

今の段階での行き過ぎた円安は、

私たちの生活に悪影響を及ぼす

可能性が高いと言えます。



ちなみに

円安や円高の最適値と言うのは、

その時の状況や環境によりますので、

絶対的な値はわかりません。




もう一度言いますが

結局、円安にはならずに

円高になりました。



個人的な見解


ここで日本銀行の

マイナス金利導入により

民間銀行が民間企業に

お金を融資しだして

景気が回復するであろうとする

日本銀行の目論見に対して、

私の個人的な見解を

申し上げたいと思います。



現在の日本は

デフレ脱却をしきれておらず

完全には景気回復している

とは言えません・・・



中には、

銀行への貸出しが増えてきているし、

デフレも脱却して

景気は回復しているんだ!

と言う方もおられます。



確かにデータを見れば

銀行の貸出しも少し

ずつではありますが

増えています。

(リーマンショックから

立ち直ってきたあたりで

徐々に増えてきました。)




しかし

中小企業の経営者さんや

労働者の実感としては

まだ景気がよくなっていない

という声も多く存在します。



最終的にはデータだけではなく

人間の感覚が判断するものですから、

中小企業の経営者さんや

労働者が実感できるまでに

至っていないのも

考慮する必要があるでしょう。





話を戻しますが、

実体経済が停滞していては、

金利がいかに低かろうとも

経営者が銀行から

お金を借りて設備投資に

踏み切ろうとしません


(借りない理由は、

いや、借りれない理由は

それだけではありませんが)




なぜなら

設備投資をしても利益が上がらず

儲からないからです。



資金需要が乏しいデフレ環境下では、

たとえマイナス金利であっても、

実体経済を刺激して

景気を回復させる効果が、

薄くなるでしょう。




ECBでのマイナス金利政策は?


EU.png



①マイナス金利が生活に与える影響とは?銀行預金編


でも示した通り

【ECB=欧州中央銀行】では

日本よりも先にマイナス金利を

採用していますが・・・


インフレ率は+0.1%と、

0%近辺でくすぶっています。



つまり

デフレ下でのマイナス金利は

あまり効果がないことを、

ユーロ圏が証明してくれています。


しかし

ユーロ圏と日本では

「条件や環境が違うからだ」

と言う声もあります。




私の個人的な感想では

現段階でのマイナス金利は

効果が薄いのではないか

というのが正直なところです。




私自身

金融政策自体を否定しませんが、

あまりにも過度に金融政策に

依存し過ぎなのではないのか

という印象を持っています。



金融政策と共に

もっと積極的に財政出動をし

需要創出をした方が景気を刺激

するのではないかと思います。



まとめ


①日本銀行の説明では

日銀当座預金にマイナス0.1%の

金利をつけることで

民間銀行の貸出しが増加し

経済が活性化すると説明しています。



②一部エコノミストの

説明ではマイナス金利は

円安誘導のためであり、

円安にして輸出企業の

収益を伸ばして株価を上げるため

との見解を示しています。

(実際は円高になりました)




③もし今現在のデフレ下で

さらなる円安が進んだとしても

私たちにはあまり

メリットはないように思います。



③ECBでも

マイナス金利を日本より

先に導入してましたが

結局インフレ率は+0.1%と

0%近辺に張り付いています。





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②マイナス金利が生活に与える影響とは?住宅ローン編【図解入り】

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